米軍が、対イラン戦闘で長期展開が続く空母リンカーンの交代要員として、横須賀基地を母港とする空母ジョージ・ワシントンを中東に派遣する準備を進めていることが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道で明らかになった。米上院議員らはリンカーンの250日以上に及ぶ長期展開に深刻な懸念を示しており、ホルムズ海峡の正常化は依然見通せない状況が続いている。
## 長期展開で士気にも影響 家族の不満も
リンカーンは対イラン作戦に投入されて以来、寄港しないまま中東海域に張り付いており、乗組員の疲弊や家族の不満が募っている。米議会では「これほど長期間の展開は前例がない」との批判が出ており、交代要員の派遣はこうした状況への対応とみられる。
ジョージ・ワシントンは日本・横須賀を母港とする空母で、交代が実現すれば、米軍の前方展開態勢に変化が生じることになる。ただし、米軍は具体的なスケジュールを明らかにしておらず、実際の交代時期は不透明だ。
## ホルムズ海峡の開放は「無期限に可能」 米側は封鎖継続
米側は「イラン海上封鎖は無期限に可能」との姿勢を示しており、ホルムズ海峡の開放時期は見通せない。トランプ大統領は6月、イランとの間で軍事行動を終結させる覚書に署名し、60日間の「最終合意」交渉に入ったとされるが、その後の協議は難航している。
## 今後の焦点
リンカーンの交代時期と、米イラン間の「最終合意」交渉の行方が焦点となる。交渉が不調に終われば、海峡封鎖の長期化と原油価格への影響がさらに拡大する可能性がある。
## 出典
– NHK NEWS WEB「米『イラン海上封鎖 無期限可能』ホルムズ海峡開放 見通せず」 https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260814de43959
– 朝日新聞「米空母、対イラン戦闘の配備長期化で家族らに募る不満 士気にも影響」 https://www.asahi.com/articles/ASV8F6RL5V8FSFVU2RYM.html
– 読売新聞「『トランプの戦争』中間決算 米、イランともに浮上した盲点」 https://www.yomiuri.co.jp/choken/kijironko/ckworld/20260807-GYT8T00119/