ルーマニアの原発が停止 ドナウ川の水位低下で冷却水不足 欧州で相次ぐ水リスク

欧州で記録的な熱波が続くなか、各地で干ばつによる川の水位低下で原子力発電所の運転を停止・制限する動きが相次いでいる。ルーマニアの国営原発会社「ヌクレアエレクトリカ」は13日、南東部にあるツェルナボダ原発の原子炉1基を稼働停止したと発表した。ドナウ川が低水位となり、原子炉を冷却するのに十分な水量を確保できなくなったためだ。ツェルナボダ原発では、すでに1基が7月に停止している。

## ドナウ川の水位は23センチまで低下

ルーマニアではドナウ川の水位が23センチまで低下しており、川の流れを遮る岩石を動かすために軍隊が爆薬を用いるなどしたが、冷却水の確保は難しい状況が続いている。ツェルナボダ原発はルーマニア国内の発電量の約2割を担っており、停止による電力供給への影響が懸念される。

ルーマニアでは電力消費を抑えるため、自動車メーカーの工場が生産を一時休止する動きも出ている。

## 気候変動が原発操業を脅かす皮肉

欧州では発電時に温室効果ガスを出さない電源として原発への期待が高まっているが、足元では気候変動に伴う「水の異変」が操業を脅かす皮肉な状況に直面している。猛暑や少雨による記録的な川の水位低下で、操業停止や運転制限に追い込まれる原発が欧州各地で相次いでいる。熱波の長期化と原発の稼働状況が今後も注目される。

## 出典

– 毎日新聞「ドナウ川水位は23cmに…欧州原発襲う水リスク、稼働制限相次ぐ」 https://mainichi.jp/articles/20260814/k00/00m/030/256000c
– NHK NEWS WEB「ルーマニア 水位低下により原発一部停止 車生産一時休止も」 https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015196681000