ロシアのプーチン大統領が13日、北方領土・択捉島を訪問した際、海軍太平洋艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「ワリャク」で島の沖合に到着していたことが15日、島民への取材で分かった。プーチン氏の北方領土入りは2000年の大統領就任以来初めてで、日本政府は「断じて許容できない」として抗議した。中国は訪問を暗に支持する立場を示し、米国は日本を支持すると表明した。
## 異例の海路での訪問
共同通信の取材によると、プーチン氏は13日に択捉島入りする際、ワリャクで島の沖合に到着し、そこから沿岸警備艇に乗り換えて島に入った。択捉島にはワリャクのような大型艦船が着岸可能な岸壁がなく、異例の措置となった。ロシア要人が航空機ではなく軍艦を使って北方領土を訪問するのは初めてとみられる。
プーチン氏は12日、サハリン沖のワリャク艦上で太平洋艦隊の幹部らと会合を開催。今月4日からオホーツク海や日本海などで実施されてきた演習の最終日を視察していた。
## 日本政府は抗議、中国は暗に支持
日本政府は、北方領土を「日本固有の領土」とする立場から、プーチン氏の訪問を「断じて許容できない」としてロシア側に抗議。政府内では対抗措置の検討も進めている。ロシア側は択捉島周辺での演習も通告しており、外務省が抗議している。
一方、中国外務省は14日夜、「世界反ファシズム戦争(第2次大戦)勝利の成果は適切に尊重され、守られるべきだ」との報道官談話を発表。日本に対し「戦後国際秩序を順守する」よう求めており、訪問を暗に支持した形だ。これに対し、米国は日本を支持する姿勢を示している。
日本の各紙は社説で「一線を越える暴挙」「許されぬ愚行」などと批判し、対ロシア戦略の見直しを求める声が上がっている。
## 出典
– 共同通信「ロシア大統領、択捉島入りは軍艦 異例の海路で島の沖合に到着」 https://www.47news.jp/14794802.html
– 時事通信「北方領土訪問、暗に支持 『日本は戦後秩序守れ』―中国」 https://www.jiji.com/jc/article?k=2026081500330&g=int
– 時事通信「ロシア、択捉島周辺の演習通告 外務省が抗議」 https://www.jiji.com/jc/article?k=2026081500432&g=pol
– 中国新聞(47NEWS)「プーチン氏北方領土訪問 一線越える暴挙許されぬ」 https://www.47news.jp/14796043.html