7月の企業物価指数 前年比7.2%上昇 2カ月連続で7%超え 中東情勢の原油高が影響

日銀が14日発表した7月の企業物価指数は、前年同月比7.2%上昇し、2カ月連続で7%を上回った。市場予想の7.4%は下回ったものの、不安定な中東情勢に伴う原油高の影響に加え、人工知能(AI)関連の需要の高まりも企業間の取引価格を押し上げた。6月の7.3%(改定値)と比べると、5カ月ぶりに伸び幅を縮小した。

## 原油高の一服も高止まり続く

企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格水準を示し、消費者物価指数の先行指標とされる。7月は原油価格の高騰が一服し、上げ幅は前月から0.1ポイント縮小した。ただ、中東情勢悪化の影響が非鉄金属や石油・石炭製品など幅広い品目に及び、高止まりが続いている。

調査対象となった515品目のうち434品目が上昇し、69品目が下落した。7%を超える伸びが続くのは、輸入原材料の高騰が企業間取引に広く波及していることを示す。

## 「川下」への波及が焦点に

企業間取引の価格上昇が、消費者の手に渡る商品・サービスの価格にどの程度転嫁されるかが今後の焦点となる。7%を超える高い伸びが続くなか、企業がコスト上昇を販売価格に反映し、家計の負担に波及するかどうかが注目される。日銀の金融政策運営にも影響を与える指標として、動向が注視される。

## 市場予想とのずれと先行き

市場予想の7.4%を下回った点について、一部には、エネルギー価格の上昇が一服したことが響いたとの見方もある。先行指標とされる企業物価の動きは、今後数カ月の消費者物価に影響を与えるため、日銀の追加利上げの時期を探るうえでも重要な材料となる。今後の月次データの推移が注目される。

## 出典

– 朝日新聞「7月の企業物価指数、2カ月連続で7%超え 『川下』への波及が焦点」 https://www.asahi.com/articles/ASV8F0TXWV8FULFA005M.html
– 時事通信「7月の企業物価、7.2%上昇 中東影響で高止まり―日銀」 https://www.jiji.com/jc/article?k=2026081300252&g=eco