JAXAが火星衛星探査機MMXの機体を公開 フォボスからサンプル持ち帰りへ 世界初の挑戦

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は14日、火星の衛星から砂や岩石のサンプルを持ち帰ることを目指す探査機「MMX」(マーズ・ムーン・エクスプローラー)の機体を公開した。10~11月ごろにH3ロケットで打ち上げ、約1年かけて火星の近くに到着。火星の衛星フォボスに着陸してサンプルを採取し、2031年度に地球へ帰還する5年間の計画で、成功すれば世界初の挑戦となる。

## 最大級の探査機、3つのパーツで構成

MMXは重さ約4.5トンで、JAXAの月・惑星探査機として最大級。三菱電機が開発を担当した。火星へ向かう「往路モジュール」、観測や着陸を担う「探査モジュール」、地球へ戻る「復路モジュール」の3つのパーツで構成される。

フォボスは火星表面から約6千キロの位置を回る、直径20~30キロほどの小さな天体。火星にはフォボスとダイモスの二つの衛星があるが、太陽系の外から飛んできた小惑星が火星の重力に捕まったのか、巨大な天体が火星に衝突し飛び散った物質が集まったのか、成り立ちがわかっていない。

## 太陽系の水や有機物の謎に迫る

フォボスから持ち帰るサンプルを調べれば、衛星の起源だけでなく、太陽系で水や有機物がどう運ばれたのかを探る手がかりになると期待されている。また、フォボスが将来、火星を有人探査するための拠点として使えるかどうかの情報が得られることも期待される。

打ち上げは今秋にも予定されており、世界初の「火星の衛星からのサンプルリターン」が実現するか、計画の成否が注目される。

## 出典

– 朝日新聞「火星の月から砂を持ち帰れ 探査機MMX、世界初の挑戦へ機体公開」 https://www.asahi.com/articles/ASV8F1VZDV8FUTFL00RM.html
– 読売新聞「JAXAが火星の衛星フォボス探査へ、着地・サンプルリターン成功なら世界初…『H3』で今秋にも打ち上げ」 https://www.yomiuri.co.jp/science/20260813-GYT1T00391/