大手銀行による「超富裕層」争奪が激しくなっている。三井住友フィナンシャルグループ(FG)は営業担当者を2倍にし、みずほFGは5割増やす。株高などで金融資産が膨らんでいる層を着実に取り込み、安定した収益につなげる狙いだ。各行の富裕層シフトは、金融資産の格差が一段と広がっていることも映す。
## 超富裕層、4年間で4割増
野村総合研究所によると、金融資産を5億円以上持つ国内の超富裕層は2023年に約12万世帯と、19年から4割増えた。全世帯の0.2%にすぎないが、個人が持つ金融資産の大きな部分を占めており、銀行にとっては成長余地の大きい顧客層となっている。株高や不動産価格の上昇で資産が膨らんだ層が増えているという。
## 三井住友は2倍、みずほは5割増
三井住友FGは、超富裕層向けの営業担当者を2倍に増やす。みずほFGは5割増の体制を整える。各行は、資産運用や相続、事業承継などのニーズに応えるプライベートバンキング(富裕層向け金融サービス)を強化しており、専門人材の確保競争も激しさを増している。
一方で、富裕層向けサービスの競争激化は、手数料引き下げ圧力にもつながっている。銀行各社は、超富裕層との長期的な関係構築を通じて、貸出や運用、M&A(合併・買収)仲介など幅広いビジネスにつなげる戦略を描いている。
## 出典
– 日本経済新聞「メガバンク『超富裕層』争奪 三井住友は営業員2倍、みずほは5割増」 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0369C0T00C26A8000000/
– 日本経済新聞「超富裕層とは 5億円以上の純金融資産、株高で拡大」 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB151AM0V10C26A8000000/