東京都立葛西臨海公園は7月31日、夏の「花と光のムーブメント」を始めた。8月16日まで、園内の約4万本のヒマワリを夜間ライトアップする。点灯は午後6時から11時までで、観覧は無料イベントとして行われる。
園路には、葛西臨海水族園のクロマグロなど海の生き物を題材にした灯籠も置かれる。花畑、海辺、水族園という公園の要素を光で結び、日没後も季節景観を楽しめるようにする。
夏の都市公園は、日中の高温で利用しにくい時間が増える。夜間ライトアップは来園時間をずらし、仕事や学校のあとに立ち寄る選択肢をつくる。料金を必要としない公共空間で夜の活動を提供する点にも意味がある。
一方、夜間利用には照明、安全、交通、騒音、自然環境の調整が必要だ。葛西臨海公園には鳥類園や海辺の生態系があり、強すぎる光や人の流れが生き物へ与える影響を抑えなければならない。閉園時間、巡回、帰宅時の鉄道混雑も運営上の課題となる。
江戸川区にある葛西臨海公園は、芝生、水族園、鳥類園、海辺を持つ大規模な都市公園だ。花と光のムーブメントは、写真撮影の場所を増やすだけでなく、季節資源を使って夜の公共空間を運営する実験といえる。
事業の評価には、来園者数だけでなく、時間帯ごとの混雑、安全、交通、環境への影響を見る必要がある。無理な商業消費を伴わず、幅広い世代が利用できれば、都市公園の役割は昼間の散歩から一段広がる。