南米コロンビア西部で10日に発生したマグニチュード(M)7.4の地震で、デラエスプリエジャ大統領は12日、死者が少なくとも265人に上ったと明らかにした。行方不明者は496人。発生から72時間が経過し生存率が急激に下がる中、国外からの応援も受けながら、倒壊した建物の下敷きになった人々の捜索が続いている。
## 負傷者約3500人、被災者は約5万4000人
大統領の発表によると、負傷者は約3500人に達し、1万1000世帯以上の家屋が損壊。被災者は約5万4000人に上る。震源に近い西部の都市カリやペレイラ、マニサレスで特に甚大な被害が出ており、カリだけで少なくとも230人が安否不明となっているもようだ。
消防や警察、国軍に加え市民ボランティアが捜索活動に参加しており、これまでに300人以上が救助された。メキシコや米国の救助隊も被災地に到着し、捜索活動に加わっている。
## がれきの下から赤ちゃん救出
過酷な状況の中でも、命が救われた例が報告されている。米メディアによると、地震が発生した10日、西部の都市カリで、倒壊した5階建ての集合住宅から赤ちゃんが救出された。救助に加わった住民ががれきに向かって呼びかけると、中から「ここにいる。赤ちゃんと一緒だ」との声が聞こえたという。
住民らが手作業でがれきを取り除き、大きなコンクリートの板を数人で持ち上げると、その下から赤ちゃんが見つかり、無事、救出された。救助に加わった住民によると、赤ちゃんは当初、顔が紫がかっていたが、がれきが取り除かれると呼吸を始め、顔色も戻ったという。
デラエスプリエジャ大統領は12日、破壊された病院や学校、住宅、インフラの再建を支援するための復興基金の創設を表明。「行方不明者の捜索に力を注いでいる」と述べ、発生から72時間が迫る中、懸命な捜索が続いている。地震の規模の大きさから、被害の全容解明にはなお時間がかかるとみられる。
コロンビアでは2010年代にも大規模地震が発生しており、耐震基準の整備や災害対応の教訓が問われている。今回の地震では、中高層の集合住宅の倒壊が目立ったとされ、建築基準の順守状況の検証も今後の課題となりそうだ。被災地では余震への警戒も続いており、住民は避難所での生活を余儀なくされている。国際社会からは救助隊や支援物資の提供が相次いでおり、各国の連携が試されている。今後は生存者の救助とともに、被災者の生活支援や復興の見通しが焦点となる。
## 出典
– 時事通信「72時間経過、捜索急ぐ 死者265人、多数が不明―コロンビア地震」 https://www.jiji.com/jc/article?k=2026081300234&g=int
– FNNプライムオンライン「コロンビア地震の死者265人に 倒壊した集合住宅から赤ちゃん救出」 https://www.fnn.jp/articles/-/1093965
– ロイター「コロンビア地震の死者265人に、大統領が復興基金表明」 https://jp.reuters.com/economy/LJ56RBXKHJMN7JDTWSOEWOJ73Y-2026-08-12/