AIで描いた架空のモデル画像を無断使用 著作権侵害で裁判に

生成AI(人工知能)を使って作製した画像を販売している会社が、第三者に画像を無断で使われたと訴えている。著作権の侵害だとして賠償金を請求したが、相手方が応じず、裁判で争うことになった。「AIでつくった画像に著作権が認められるか」が争点になる見通しだ。

## 架空のモデル画像、240点が無断掲載

裁判を起こしたのは、AIで作った架空の人物画像を販売する「Sai」(大阪市)。同社のホームページには、様々なヘアスタイルでポーズを決めている人物の写真が並ぶが、全てAIで作られた架空の人物画像だ。美容院などがヘアスタイルを紹介する際のイメージ画像などに使われている。

2026年4月、美容院の予約サイトを見ていたスタッフは、Sai社で販売する画像と酷似した画像を見つけた。計240点も無断で掲載されていた。Sai社は相手企業との交渉がもつれ、裁判を起こした。

## AI画像の著作権、争点に

Sai社によると、画像をつくる際はまず、性別や年齢、構図、背景、雰囲気などの要素をAIに指示する。生成された複数のモデル画像の中からベースを選び、手作業で画像に修正を加える。修正後の画像をさらに別のAIで加工するなどして、商品として販売する画像ができあがる。作製した画像は1枚千〜2万5千円程度で販売され、購入者は広告などで利用できる仕組みだという。

代理人弁護士は「AI画像の著作権侵害が争われる先駆的な裁判になる」と話す。AI生成画像を巡っては、創作性の判断や著作権の帰属をめぐって世界的に議論が続いており、今回の裁判の行方が注目される。

## 出典

– 朝日新聞「AIで描いた架空のモデル画像を無断で使われた 著作権侵害で裁判に」 https://www.asahi.com/articles/ASV7R33SSV7RPTIL009M.html