クレジットカード不正利用被害額555億円、過去最悪に

2024年、クレジットカードの不正利用による被害額が555億円に達し、過去最悪を更新した。日本クレジット協会は、本人認証の強化を加盟店に呼びかけるなど、対策の強化を図っている。

日本クレジット協会によると、2024年1年間におけるクレジットカード不正利用の被害額は555億円で、前年より15億円増加した。統計を開始した1997年以降、最も多い数字である。

被害の大半は、不正に取得したカード番号を利用する「番号盗用」によるもので、その割合は全体の92.5%を占める。特にフィッシング詐欺が多発しており、企業や公的機関を装って偽サイトに誘導し、カード番号を騙し取る手口が横行している。

特に「イオンカード」を発行するイオンフィナンシャルサービスでは、2023年春以降の被害額が99億円に達したと発表している。被害者数は数万人規模とみられ、犯罪グループがフィッシング詐欺で得た情報を悪用し、不正決済を繰り返すしていると考えられる。

日本クレジット協会は「被害防止には、本人認証を含む多重防御が不可欠であり、加盟店やカード会社と連携して対策を進めていく」と述べた。

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